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健康住宅のはずが家じゅうカビだらけになってしまった話

先日、ある協力業者さんからこんな興味深い話をききました。

「○○○○(住宅会社)が建てた家が家じゅうカビだらけで担当者さんが困っているんだって」

 

私も聞き覚えのある住宅会社さんでしたので、気になってホームページを開いてみました。

すると真っ先に飛び込んできた会社の理念が『家族の健康』という一言でした。

無垢材を多用し、空気のきれいさにもこだわり、省エネな高性能住宅であるとのこと。

 

さて、家族の健康にこだわっている住宅会社が建てた家なのになぜ家じゅうカビだらけなのでしょうか。

 

ここからはあくまで私の予想になりますが、これこそ私たちが危惧している高気密高断熱住宅の「壁体内結露」の典型例であると思います。(雨漏りの可能性も考えられますが、家中でカビだらけとなるとその可能性は低そうです。)

 

「壁体内結露」とは外気温と室温の差によって壁の中で結露を起こす現象です。

冬場に窓のサッシ部分に水滴がついているのを見たことがあるかと思います。

↑これが見えない壁の中でも起こってしまうのです!

サッシにできる結露は拭き取れますが、壁の中では拭き取れないどころか気づくこともできません。

 

壁内結露は水滴によりやがて柱などの構造材を腐朽させ、耐震性能を低下させます。

またカビやダニを発生させ、アレルギーなど健康被害を引き起こします。

 

この『壁体内結露』は、どれだけ無垢材を多用したとしても、どれだけきれいな空気にしたとしても、どれだけ高気密高断熱の住宅にしたとしても決して防ぐことはできません。

 

では『壁体内結露』を防ぐにはどうすればいいのでしょうか?

以下の回答はすべて他社の住宅会社の営業さんから実際に自信満々にお答えいただいたものです。

・高気密住宅なので心配いりません・・・

・防湿シートを施工しており湿気は壁の中に入らないから心配いりません・・・

・壁の中の湿気は透湿防水シートから外に排出されるから心配いりません・・・

・無垢の構造材は調湿効果があるから心配いりません・・・

・壁の中にめいっぱい断熱材が詰まっていて湿気が入らないので心配いりません・・・

・しっかり換気している(壁の中ではなく、室内の換気)ので心配いりません・・・

などなど(少し難しい話ですみません)

これらの回答は何も知らない一般の方だったらおそらく信用してしまうだろうと思いますが

結論から言うとこれらの考え方はすべてが大きな間違いです!!

 

身近なところで考えてみると、例えば個包装のせんべいやお菓子は密閉されているにも関わらず時間が経つと湿気ってしまいます。

それは、分子レベルでは湿気は空気より小さく、わずかな隙間から侵入するからです。

つまり、壁の中への湿気の侵入を完璧に防ぐことは100%不可能なのです。

そして、ある程度の湿気と温度差があれば必ず結露が起こります。

 

『壁体内結露』のリスクを防ぐ唯一の方法は、壁の中をしっかりと換気して湿気を排出する、これしかありません。

 

昔の家のように気密性が悪く隙間風が吹いていたような住宅は良くも悪くも壁の中の空気が流れていて湿気が留まることがないので、ある意味では壁体内結露が起こりにくかったといえます。

昨今、高気密高断熱住宅が主流となってきましたが、高気密高断熱住宅になればなるほど壁の中で湿気が滞ってしまい『壁体内結露』のリスクは上がります。

イヨダホームでは特許取得済みの『ハイブリッド住宅』と『呼吸する家』の技術で高気密高断熱でありながら壁の中まで計画的に換気するので『壁体内結露』が発生しません。

私が知る限りこの『壁体内結露』についてしっかりとした知識を持って対策をしている住宅会社はほとんどありませんので、今後このようなカビだらけの住宅が増えてくるのかもしれませんね。

 

これから家づくりをご検討の皆様はぜひこの『壁体内結露対策』を重要視していただくことをお勧めします。

イヨダホームの壁体内結露がおきない家づくりを見たい方、聞きたい方はお気軽にお問い合わせ下さい。

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