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フェイクニュースにご注意を!

木の家専門家の長谷川です。

 

2023年8月、SNSにこんな記事が投稿され物議を醸しました。

「1年間未開封で車内に放置されていたパンにカビが生えていない!!」

この記事、皆さんご存知でしょうか?

当時のSNSの反応は「おそるべし防腐剤」「発がん性物質の防腐剤ですね」「これが体に入ると考えると恐ろしいですね」「添加物のオンパレード。さすがは天下の○○○○(製造メーカー)ですね」※原文のまま

ほとんどが「カビない」=「添加物」ととらえた製造メーカーを誹謗中傷するネガティブキャンペーンでした。

 

私はシックハウス診断士としてこの記事を目にしたとき、「そりゃカビが生えない可能性もあるよな」と率直に思いました。

主要な知識としては2点、カビの生育条件と水蒸気の性質です。

まず、カビの生育条件として、胞子の存在、水、温度、酸素、養分が必要です。

①カビの胞子がつかないような衛生的な工場で製造されていたとすると、そもそもカビは生育されない。(家庭で開封後、パンにカビが発生するのは空気中に浮遊しているカビの胞子がパンに付着するため)

②水蒸気の分子はかなり小さく透過性が高いため、一般的なパンの袋だと未開封でもパンの水分が徐々に蒸発してしまうのでカビに必要な水分量が不足していた。

 

では、当時SNSでネガティブ発言されていた方々はどの程度知識があったのでしょうか?

勝手な思い込みで安易に製造メーカーを誹謗中傷し、それを見た人がまた同じようにSNSで拡散するという大きな負の連鎖が起こっていました。

後日、この1件に関しては製造メーカーが公式にカビの生えない理由を発表し収束したようです。

 

実は住宅業界でも同じようなことが起こっているのです。

自称住宅のプロ、と名乗る方々が主観的な思い込みで大したエビデンス(検証結果)もないままに言いたい放題です。

住宅系ユーチューバ―、や住宅系インスタグラマー、各社営業マンなどなど。

ある住宅系ユーチューバ―(チャンネル登録者数 数万人)がとある断熱材について人体に有害である、と解説していました。

私がコメントで矛盾を追求したところ、最終的に「私は科学者でも医者でもないからエビデンスはない、私個人の感想だから何を言っても自由だ」とのことでした。

個人の感想だから製造メーカーを誹謗中傷してもいい、誤った情報を流布してもいい、と思っているのでしょうか。

 

他には、「無垢の構造材(柱や梁)だと構造計算できません」「高気密高断熱の住宅は壁の中で結露しません」など、驚くほど明らかなウソで応対してくる営業マンもいます。

ただただ知識が不足しているのか、人間性の問題かはわかりませんが、お施主様と生涯お付き合いさせていただく、という責任感はないのでしょう。

 

イヨダホームの家づくりは主観的な思い込みや机上の空論ではなく、実際に様々な実験や検証を通じて確かな結果をもとに、科学的なアプローチで責任をもって家づくりをしています。

私も「木の家専門家」と名乗っていますので、どんな質問にも理論的にお答えする自信があります。

気になることがあればぜひモデルハウスにお越しください!!